2008年3月31日月曜日

脳卒中と脳梗塞の違いとは?

 外来をしていてよくある質問に、「脳卒中と脳梗塞の違いは?」とか「脳血栓と脳塞栓の違いは?」というのがあります。
 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など脳の血管の病気をまとめて脳卒中と呼びます。脳梗塞は脳卒中の一部といえます。脳梗塞は血管が詰まるタイプの脳卒中ですが、脳の血管の中に血栓ができて詰まるものを脳血栓と呼び、心臓などから飛んできた塞栓物質が脳の血管につまったものを脳塞栓と呼びます。
 脳卒中のなかでは7-8割が脳の血管が詰まる脳梗塞です。昔は脳出血が多かったのですが、だんだんと脳梗塞が増えてきています。

2008年3月23日日曜日

アルツハイマー型認知症以外の認知症。

認知症の1番の原因はアルツハイマー型認知症ですが、次に多いものに脳血管性認知症があります。
これは、脳梗塞や脳出血などが元にあり認知症の症状を来たす病気です。脳梗塞といえば半身の麻痺や言語障害などを伴うことが多いですが、症状があまりでないものもあります。いわるる「かくれ脳梗塞」といわれるものですが、知らないうちに認知症が進んでしまうこともあります。
物忘れが気になる方は一度脳の検査をすることをお勧めします。また脳梗塞は慢性の高血圧などの生活習慣病が関係していることが多いので、血圧などの薬を飲まれている方は特に注意が必要です。

http://www.nishitakamatsu.jp/

2008年3月16日日曜日

若い女性に多い片頭痛。

日本人の中で片頭痛を起こす方は年間8.4%に見られます。約10人に1人という計算になり、比較的多い病気といえます。特に20-40歳代の女性に多いと言われています。
頭痛は肩こりやストレスからくるものが多いですが、片頭痛の原因は脳内に増えるセロトニンという神経伝達物質が関係しているといわれています。特に女性の場合は女性ホルモンの変動が頭痛に関わっており生理の前後に頭痛が起こることが多いようです。
片頭痛の場合はトリプタン系の薬(一般の薬屋さんでは手に入りません)が必要ですので、症状が続く方はご近所の病院にご相談ください。

http://www.nishitakamatsu.jp/

2008年3月10日月曜日

脳卒中後の訪問リハビリ。

脳卒中になると、その後半身の麻痺や言語障害が見られることが多くあります。リハビリを行うことでかなり症状は改善しますが、ある程度障害が残ってしまいます。そこで継続的にリハビリを行う必要があります。これを維持期リハビリテーションといいますが、方法として通所リハビリと訪問リハビリがあります。脳卒中後の後遺症のある方は、自宅でのトイレや入浴など日常生活が困難になる場合が多くあります。通所のリハビリですとこのような訓練が難しく、訪問による自宅でのリハビリテーションが有用ですのでお勧めします。

http://www.nishitakamatsu.jp/

2008年3月2日日曜日

当院での物忘れ外来

当院では物忘れ外来を行っております。
まずは外来に診察に来ていただいて脳の機能評価を致します。またかくれ脳梗塞等ないかどうかMRIで確認いたします。その後必要であればアリセプトなどのお薬を処方いたします。同時に脳のリハビリテーションを継続的に行ってもらいます。これは2週間に1度診察にきてもらい学習療法を行い、その他の日は自宅で御家族とともにリハビリを継続して頂いております。現在では多くの方に参加して頂いており、効果がでています。認知症スケールなどの評価では、数値の改善が見られています。物忘れが御心配の方はぜひご相談ください。